NaITE #11「ドメイン分析勉強会」

2週間くらい前に参加した勉強会のまとめです。

覚えている範囲で書いています。。。。

 

nagasaki-it-engineers.connpass.com

 

 

前回のWACATEでドメイン分析に関してのセッションがあり、みんな色々と疑問があったので、WACATEの延長でみんなでドメイン分析を勉強しようという内容です。

 

 

 

www.slideshare.net

 

ポケッ◯モンスター風な仕様書ドメイン分析が説明されています。

演習を通しての議論がメインな勉強会でした。

 

出た議論は下記です。

・Y軸のテストを行うときに、XはなぜすべてINポイントでテストするのか?Xが有効値の時にYもテストして正常系のテストとすればテストケースは減らせるのではないか?

→ テストがNGだった時に何が原因でテストがNGだったのかを分かりやすいようにするため、Xの境界値の時はYは正常値とする。Yの境界値をテストするときはXは正常値とする。

 

・INポイントはすべて同じ値ではあまり意味ないのではないか?

→ ドメイン分析は、グラフなどにした時の境界値の傾きなどをテストする。INポイントは有効値でも同じとするのではなく、本当はすこしずつずらすのが良い。

 

・1問目の演習の問題は値が上限値を越えた場合の動作が記述されていないが、テストすべきなのか?

→ ドメイン分析の作成物は仕様書の出来が反映される。逆に、仕様書に書かれていない暗黙知となっているものを見つけることが出来るかもしれない。

 

・境界値分析でテストケースを作成した時よりも、ドメイン分析でテストケースを作成した時のほうがテストケースが少なくなる。境界値分析とドメイン分析で出るテストの差分はやらなくていいということになるのか?

→ テスト技法は時と場合によって使い分ける必要がある。演習1のような要素が2つのものは境界値分析で十分かも知れない。しかし、要素が4つ以上、5つ以上とグラフ化できないようになってきた時に整理する方法としてドメイン分析が有効となる時もある。

また、演習1の問題では、”進化する”というドメインのみに着目するのではなく、本来は”進化しない”というドメイン、”値の有効値”というドメインの3つのドメインが存在する。この3つのドメインは分けてドメインテストマトリックスを作成すると良いかもしれない。

 

・2次元、3次元のグラフを書くのはできるが、4次元以上となるとグラフが作成できない。

→ グラフは書くと分かりやすいが、ドメイン分析を行う上では必須ではない。むしろ、グラフに出来ないようなときにドメイン分析を使用すると良いかもしれない。

 

 

 

 

WACATEの延長のような議論ベースの勉強会でとても楽しかったです。